荷台に載せた荷物が雨などに濡れないようにし、荷物のずれも防止する役目も果たす荷台シート。軽トラックに乗るのであれば荷台シートは欠かせません。ただ選び方が良いかわからない、使い方がわからない、という方もいるのではないでしょうか。今回は軽トラックで使える荷台シートについて、種類や使い方を解説していきましょう。
荷台シートの種類
荷台シートにはさまざまな大きさや形、素材のものがあります。
荷台シートの大きさ
トラック用の荷台シートの大きさには1号から6号までがあります。それぞれの大きさに対応するトラックのサイズや使い方について説明しましょう。
・1号・・・軽トラックに荷台の高さ以上には荷物がない状態で、シートを張る(平張り)のに適した大きさ
・2号・・・軽トラックに荷台の高さ以上に荷物を積んで、シートを張る(高積み)のに適した大きさ
・3号・・・1t〜2tの小型トラックに平張りするのに適した大きさ
・4号・・・・1t〜2tの小型トラックに高積みするのに適した大きさ
・5号・・・2tロング〜4tに平張りするのに適した大きさ
・6号・・・2tロング〜4tに高積みするのに適した大きさ
荷台シートの形
荷台シートの形には台形と平形の2種類あります。台形は幅がフロント側で広く、リア側で狭くなっています。フロント側のシートを荷台の高さで張るのではなく、少し高めの後部窓枠の下(鳥居)で張ることにより多くの荷物を積めるのです。
またフロントを鳥居に取り付けることによってリアに向かって傾斜が付けられるので、シートに水が溜まることを防げるのです。いっぽう平形はフロント側とリア側で幅が変わらないので、取り付ける際に前後を気にする必要がありません。
荷台シートの素材
エステル帆布はテントや養生シートなどで使われる素材です。短繊維のポリエステル製帆布に塩化ビニールで防水加工を施すことにより、防水性と耐久性、そして防カビ性を高めています。そのためエステル帆布の荷台シートは引き裂かれたり摩耗したり、日光や風などで劣化したりしにくくいのです。耐用年数は5年ほどと長いのが特徴です。また補修すればさらに長い間使用できます。ポリエステルターポリンは横断幕などに使われる素材です。長繊維のポリエステル性帆布を合成樹脂の薄い層で、表と裏にコーティングを施すことにより水を弾き、強度を出しています。また汚れがついても落としやすいのが特徴です。ポリエステルターポリンの荷台シートは3年前後の耐久性があります。
ポリエチレンは合成樹脂にてできた素材で、軽量で安価なのが特徴です。ポリエチレンはエステル帆布やポリエステルターポリンに比べると耐久性が低いものの、荷台シートに使われる場合は防水、UV加工を施され1年ほどは使えます。荷台シートを長期間使う予定がない場合は、ポリエチレン性のもので十分でしょう。
荷台シートの色
荷台シートは黒・シルバー・緑など、さまざまな色があります。黒や緑など、濃い色は汚れが目立ちにくく使いやすいものの、熱を集めてしまう性質があります。そのため荷物が熱くなってしまうことに注意が必要です。荷物を熱から守る必要がある場合、遮熱効果の高いシルバーを選ぶと良いでしょう。
軽トラへの荷台シートの張り方
軽トラに荷台シートを張る前に、シートのハトメにゴムバンドを取り付けておきます。ゴムバンドはすべてのハトメに付ける必要はないものの、張った時にバランス良くテンションがかかる程度にハトメにゴムを取り付けてください。
シートの平張り、フロントからリアに向けてシートに傾斜をつけるスロープ張りの手順はそれぞれ以下のとおりです。
平張りの手順
まず荷台シートを広げます。荷台の側面ステップに、フロント側の一番端のハトメに通したゴムバンドを結び、残りのゴムバンドを前から順番に荷台下のフックに引っ掛けていきましょう。
スロープ張りの手順
シートの前面(フロント側。幅が長い方)のハトメに丈夫なロープを通し、後部窓枠の下・鳥居に結び付けます。この時ゴムバンドを使うと荷物が増えた時や雪が降った時などに、ゴミが伸びてシートがたるんでしまうので、なるべくロープを使うようにしましょう。荷台の後部、側面の順番で荷台下のフックにゴムバンドを引っ掛けます。
スロープ張りには荷台フレーム
スロープ張りをする場合、荷台フレームを使うとシートに過度なテンションをかけずに、より傾斜がつけやすくなります。荷台フレームは1本のポールを取り付けるだけでシートに傾斜がかけられるもののほか、高さを変えられるもの、軽トラの後ろに幌を作れるものなどのタイプがあるのです。
まとめ
軽トラックに荷台シートには、さまざまな素材が存在します。各素材の特徴を理解し、目的に沿ったものを選ぶようにしましょう。また、正しいシートの張り方を行い、事故を防止することも大切です。
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