軽トラックは農作業や荷物運搬だけでなく、アウトドアや車中泊の強い味方としても注目されています。
軽トラは、コンパクトながら活用次第で快適な寝床にもなるのです。
特に、幌を取り付けることで、天候に左右されず、プライバシーも確保した車中泊が可能になります。
本記事では、軽トラでの車中泊方法や幌の取り付け方、快適に過ごすためのアイテムや注意点について詳しく解説します。
Contents
軽トラで車中泊する方法
軽トラで車中泊する方法は、いくつかあります。
自分のスタイルや予算に合わせて、最適な方法を選びましょう。
運転席や助手席で寝る
最もシンプルな方法は、運転席や助手席をリクライニングして寝ることです。
初心者や短時間の仮眠に向いています。
メリット | 特別な装備が不要で、すぐに実践できる |
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デメリット | 体を伸ばせないため長時間の睡眠には不向き |
運転席や助手席の間に荷物を詰めて平らにすると、少し快適になります。
コスパ重視の方や、突発的な車中泊の際にぜひ試してみてください。
ただし、長時間の睡眠には向かないため、他の方法も検討しましょう。
テントを荷台に張る
荷台に合わせたテントを設置する方法です。
幌よりも手軽に始められます。
メリット | 比較的安価で、設置も簡単 |
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デメリット | 防水性や断熱性に劣る場合がある |
軽トラの荷台サイズに合わせたテントが市販されています。
夏キャンプなど、天候の良い時期に特におすすめです。
軽トラシェルを作る
DIY好きなら、荷台に合わせたシェルを自作する方法もあります。
メリット | 自分好みにカスタマイズできる |
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デメリット | 製作に時間と技術が必要 |
木材を使って荷台にぴったり合うシェルを作れば、まるで小さなキャンピングカーのような空間に生まれ変わります。
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幌の取り付ける
本格的な車中泊なら、幌の取り付けがおすすめです。
メリット | 防水性・耐久性に優れ、プライバシーも確保できる |
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デメリット | 価格が高め |
幌は軽トラの荷台を覆うカバーで、取り付けることで雨風を防ぎながら荷物や寝具を保護できます。
車中泊の快適さを大幅に向上させる優れものです。
幌の取り付けや脱着方法
幌の取り付け手順は、以下の通りです。
- 幌セットを開封し、部品を確認する(フレーム、シート、金具類)
- 説明書に従ってフレームを組み立てる
- 荷台の側面や前面に取り付け金具を固定する
- 組み立てたフレームを荷台に設置し、金具に固定する
- フレームにシート(幌の布部分)を被せる
- シートの端部をゴムやフックで荷台に固定する
脱着に関しては、多くの幌は完全に取り外さなくても開閉可能なタイプが主流です。
後部や側面が開くようになっているものが多いので、荷物の出し入れもスムーズに行えます。
取り付けには30分〜1時間程度かかりますが、一度取り付ければ長期間使用できます。
メーカーによって取り付け方法が異なるため、必ず説明書をよく読んで作業しましょう。
軽トラでの車中泊を快適にするアイテム
車中泊を快適にするためには、適切な装備が欠かせません。
以下のアイテムを揃えることで、快適度が格段に上がります。
寝具
良質な睡眠のためには、適切な寝具選びが重要です。
車中泊専用マットまたはキャンプマットは厚さ5cm以上のものがおすすめで、体への負担を大幅に軽減してくれます。
季節に合わせた温度調節ができる寝袋も必須アイテムです。
さらに、携帯用コンパクト枕や空気枕があれば首への負担が減り、睡眠の質が向上します。
調節用のブランケットを1枚用意しておくと、気温の変化に対応しやすくなります。
軽トラの荷台サイズに合わせたマットを選ぶことで、限られたスペースを有効活用できるでしょう。
断熱グッズ
車内の温度管理は車中泊の快適さを左右する重要な要素です。
窓や天井に貼る遮熱シートは特に夏場の直射日光を遮断し、車内温度の上昇を防いでくれます。
床面に敷く銀マットは冬場に地面からの冷気を遮断するため、寒い季節には欠かせません。
プライバシー確保と断熱効果を兼ねたカーテンも車中泊の質を高めるアイテムです。
さらに余裕があれば、幌内部に断熱材を設置することで断熱効果が飛躍的に向上します。
特に金属部分が多い軽トラは温度変化が激しいため、これらの断熱グッズは快適な車中泊のために必須です。
防寒グッズ
冬場の車中泊では、防寒対策が非常に重要です。
就寝時に足元や首元にホッカイロを貼ることで、体の芯から温まり睡眠の質が向上します。
また、エコで長時間温かさが持続する湯たんぽも効果的です。
ダウンジャケットなどの防寒着は、着たまま寝ることもできるため、緊急時の体温維持にも役立ちます。
電気を使わない防寒グッズは、バッテリー消費を気にせず使える点も車中泊では大きな魅力となります。
ポータブルバッテリー
電源確保は車中泊の快適さの鍵を握っています。
最低でも20,000mAh以上の容量があるポータブルバッテリーがあれば、スマホの充電だけでなく、LED照明や小型家電の使用も可能になります。
USB、AC、DC出力が揃ったタイプを選べば、様々な機器に対応できて便利です。
車のシガーソケットや太陽光で充電できるタイプなら、長期の車中泊でも電力を確保しやすくなります。
最近は高性能かつコンパクトなポータブル電源が数多く販売されているので、自分の用途に合わせて最適なものを選びましょう。
LEDライト
夜間の照明は安全面でも快適さの面でも非常に重要です。
両手が使えるヘッドライトは作業時に特に重宝します。
明るさと持ち運びやすさのバランスが良い懐中電灯も定番アイテムです。
車内全体を照らすなら、ランタンタイプが最適で、柔らかい光で雰囲気も良くなります。
さらに、テープLEDを車内に貼り付ければ、省電力ながら雰囲気のある空間を演出できます。
充電式や電池式など、複数の電源タイプを用意しておくと、万が一の際にも安心です。
ソーラーパネル
長期の車中泊では、電力確保のためにソーラーパネルが大いに活躍します。
60W以上の出力があれば、スマホや照明だけでなく、小型家電も充電できる実用的なレベルです。
収納スペースが限られる軽トラでは、折りたたみ式のパネルが便利です。
設置場所としては、ルーフキャリアや幌の上に固定するのが一般的で、晴れた日であれば、日常使用の電子機器は十分に充電できます。
環境に優しい電力源として、長期のキャンプや車中泊には特におすすめです。
カセットコンロ
温かい食事は車中泊の質を大きく向上させる重要な要素です。
風防付きの安定性の高いカセットコンロがあれば、アウトドアでも本格的な調理が可能になります。
予備のガスカートリッジを忘れずに持参することで、長期の旅でも安心です。
ただし、使用する際は一酸化炭素中毒防止のため、必ず換気してください。
また、調理器具は折りたたみ式や入れ子式の省スペースタイプを選ぶと、限られた軽トラの収納スペースを有効活用できます。
折りたたみ式キッチン
調理スペースがあると料理の幅が広がり、車中泊の満足度が大きく向上します。
軽量アルミ製の折りたたみ式テーブルは、収納時はコンパクトでありながら、展開時には十分な作業スペースを確保できます。
そのため、折りたたみ式テーブルは車中泊に最適です。
荷台の隙間に収まるサイズを選べば、移動中も邪魔になりません。
また、調理作業だけでなく、食事テーブルとしても活用できる汎用性も魅力です。
幌内で使用する場合は、天井高との兼ね合いで適切な高さのものを選びましょう。
小型ファン
夏場の車中泊では、暑さ対策が重要なポイントとなります。
USB充電式または電池式の小型ファンがあれば、蒸し暑い車内でも快適に過ごせます。
コンパクトながら十分な風量を持つタイプを選ぶことで、効果的に空気を循環させることが可能です。
クリップ式のファンであれば、幌のフレームや棚など様々な場所に取り付けられるため、最適な位置に設置できて便利です。
バッテリー消費を抑えた低消費電力タイプを選べば、一晩中稼働させても電力の心配が少なくなります。
特に、夜間の就寝時は車内が蒸し暑くなりがちです。
快適な睡眠のためにも、小型ファンを準備しておきましょう。
軽トラで車中泊する際の注意点
快適な車中泊のためには、いくつかの注意点を把握しておくことが大切です。
幌を取り付けた場合は高さに気をつける
幌を取り付けると車高が通常より高くなるため、運転の際には特に注意が必要です。
通常の軽トラは高さが約1.8m〜2.0mですが、幌付きになると約2.2m〜2.5mになることもあります。
幌の種類によって高さは異なるため、取り付け後に正確な車高を測定しておくと安心です。
特に、地下駐車場や立体駐車場、低いトンネルや橋の下などでは、車高制限に引っかかる可能性があるため注意してください。
駐車場所を事前に調べる
車中泊を快適かつトラブルなく楽しむためには、適切な駐車場所を事前にリサーチしておくことが不可欠です。
道の駅や車中泊可のキャンプ場などは、トイレや水場などの設備が整っており、安心して車中泊を楽しめます。
一方、住宅街、私有地、夜間進入禁止エリアなどでの車中泊は、トラブルの元になるため絶対に避けてください。
マナーを守る
車中泊はアウトドアの一種であり、周囲への配慮が特に重要になります。
ゴミ処理は必ず自己責任で行い、すべて持ち帰るのが基本です。
また、深夜の大きな音は厳禁で、話し声、調理音、ドア開閉音などにも気を配りましょう。
自分だけでなく、他の車中泊ユーザーのためにも、常に周囲への配慮を徹底してください。
防犯対策を徹底する
車中は外からの侵入に弱いため、特に防犯対策を徹底することが大切です。
就寝時は必ず内側から施錠し、窓にはカーテンなどで目隠しをして外から中が見えないようにしましょう。
駐車場所は人目につく街灯の下や、防犯カメラがある場所など、比較的安全な場所を選ぶことも重要です。
また、緊急時にすぐに脱出できるよう、脱出経路を確保しておくことも忘れないでください。
まとめ
本記事では、軽トラでの車中泊方法や幌の取り付け方、快適に過ごすためのアイテムや注意点について解説しました。
幌の取り付けによって天候に左右されない空間が生まれ、様々なアイテムで快適さを高められます。
初心者はまず短時間の車中泊から始め、徐々に装備を充実させていくのがおすすめです。
「株式会社Lanps」では、軽トラで快適に車中泊ができるためのカスタムサービスを提供しております。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。